無気力に襲われる
初めまして、一年生です。もしもの時のために、名前は伏せておきますね。また、わたしはブログを書いたことがなく、もしかしたらこの文章全部が題名かもしれません。その時はご了承ください。
さて、今は夏休みです。大学生は高校生までの地獄のような宿題から解放されて、なおかつ2倍に増えた夏休みという名の自由を与えられるのです。あるものはバイトに明け暮れ、あるものは遊び呆ける。それでも大学生の夏休みはまだまだ終わりません。大学生は夏休みを持て余すのです。私はもう、持て余しています。今日なんてずっと寝転がってYouTubeを見ていました。関連動画から関連動画へ、何かにとりつかれたように動画を何時間も再生し続けていました。廃人です。どうも、YouTubeが生んだ影の部分です。そして気がつくともう夜。あら、大変!私は今日もまた生産性のない時間を過ごしてしまった!よし、今から何かを生み出そう。そうしてこのブログを書き始めたわけです。
しかし無気力というものは非常に強い力を持っていて、無気力ルートに一度入ってしまうと、なかなか抜け出せるものではありませんね。「さあ、立ち上がろうよ。」と私の頭の中の、クラスに一人はいる正義感がやたらと強い子が言っても、「めんどくせー奴だな、あいつ無視しようぜ。」とまたまた私の頭の中の、クラスに一人はいる、裏では嫌われているが権力のあるパリピが言うので、その他大勢である、傍観者の私のような人間は、従わずにはいられません。じゃないと私が無視されてしまうので。
無気力に襲われるとはよく言ったもので、いい得て妙だな、と感心してしまいます。本当に、襲われるのです。蜂、クマに並ぶ三大狂暴生物です。知らんけど。
けれど、私はもう大丈夫です。クーラーのきいたリビングから、べらぼうに暑い別の部屋まで、自分の足で、パソコンを取りに行ったのです。私はもう傍観者じゃない。権力のあるパリピに勝ったのです。
そうして私は、無気力の屍を横目に、勝ち誇った顔でこのブログを書いています。しかし、さっき、死んだはずの無気力が少し、動いたような気がしました。気のせいか。いや、気のせいではなかった。無気力が脳に直接語り掛けてきます。「このブログを書き終えて、YouTubeを見たらどうだい?新しい動画が上がっているかもしれないよ。」と。しかし、その言葉を聞き終える前に、私はインターネットの検索ウィンドウに狂ったようにYouTubeの文字を打ち込んでいました。
無気力は死んだふりをしているだけで、少しでも隙があると、すぐに私たちに襲い掛かってくるのです。ほら、あなたの後ろにも。
以上、ほんとにあった怖い話でした。
こんなくだらない文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
また、お会いしましょう。