北九州市立大学文芸研究会のブログ

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案山子


 おはようございます。赤沙汰です。GWが終わったのやら、まだ続いているのやら、色々と入り乱れている方もいるようで。私といいますと、昨日は公開最終日ということで映画「ボーダーライン」を観てきました。メキシコはフアレスの恐怖を植え付けられて、劇場を後にしました。

 長らく読了してツイートすることがなかった西尾維新のJDCトリビュート作品『ダブルダウン勘繰郎/トリプルプレイ助悪郎』の感想をツイートしました。ようやく。最初はここに書いてしまおうかと思いましたが、やっぱりツイートすることにしたんですよね。記事タイトルはその名残です。

 清涼院流水彩紋家事件はようやく読み終わりました。
 残すはカーニバル。

 ……ですが、清涼院流水の作品、つまり当人が言うところの「流水大説」ですが、ノベルス版と文庫版との改訂具合がかなり激しいんですよね。ノベルス版の『19ボックス』は、文庫版においては『Wドライヴ 院』に名を変え、内容もガラッと変わりました。同じ作品とは到底思えないくらいに、読者を困惑させ、結局ノベルス文庫両方を揃えさせてしまうという、恐ろしい小説家、もとい大説家です。
 カーニバルもまた多分に漏れず。
 ノベルス版はカーニバル・イヴ、カーニバル、カーニバル・デイの三部作ですが、文庫版ではカーニバル 一輪の花、二輪の草、三輪の層、四輪の牛、五輪の書、といった感じで五冊に別れ、人称も色々と変化!しているとのことで。暇があればノベルス版も揃えたいんですよね、ジレンマがあります。
 今ですか?
 今読んでいるのは西尾維新の美少年シリーズ3作目『屋根裏の美少年』です。メフィスト賞受賞作を色々と読んでいきたいと思い、いろんな本屋を回ってみますが、ほとんど手に入れてしまったものばかりで苦労しているところです。手に入れても、同時に読んでいる講談社タイガの作品群にも追われているので、結構積み本が凄いです。
 西尾維新といえば、戯言シリーズのアニメプロジェクトが始動した、とのことで。ファンにはたまらない吉報ですね。私はクビキリサイクルしか読んでおらず、今のところそれだけで満足している次第です。
 メフィスト賞受賞作のアニメ化、という括りで語るなら、去年の森博嗣すべてがFになる』がそうでした。あの作品以降、犀川創平と西之園萌絵が活躍するS&Mシリーズは全10作です。ドラマにおいてはすべF以外も映像化したようですが、アニメにおいてはすべFのみを1クール11話で制作していましたね。
 戯言シリーズのアニメプロジェクトなので、おそらくはクビキリ以外もアニメ化しそうですね、理想としては、アニメ版すべFみたいに、一作品を1クールかけてやってほしかったりするのです。
 戯言シリーズ……あのネーミングと設定だけで、私はかなり影響を受けている節があります。実際、読んだのはその1作目だけで他を全く読んでいませんが、殺し名呪い名十三階段玖渚機関に零崎一族。この名前だけで満足ですお腹いっぱいです
 戯言のアニメプロジェクト始動ということで、ここいらで清涼院流水のJDCシリーズにもスポットライトが当たらないだろうか、と考える次第。あのシリーズ、キャラが立ち過ぎてるんですよ、清涼院流水大塚英志箸井地図の名で漫画家もされましたが、そっちもヤバかったんですよね。ネーミングセンスもなかなかのものでした。過去記事にて書いた九十九十九も、JDCシリーズ発のキャラです。美しすぎて失神する人が続出するからサングラスの着用を義務付けられていて、推理に必要なデータが揃うと推理をすっ飛ばして真実に辿り着くという「神通理気」を駆使する探偵神。これだけでもヤバいのに。JDCこと日本探偵倶楽部には色んな探偵がいます。JDCトリビュートなんて企画が出てくるのも納得です。西尾維新舞城王太郎が書くのも納得です。あとJDCシリーズは人がたくさん死にます。メフィスト賞受賞したデビュー作『コズミック』で既に1200人死んでいます。それも1200の密室で。カーニバルではそれを遥かに凌駕する量の人間が死にます殺されます。「ビリオンキラー」なんて言葉が出てくるくらいなんで。ああ、早く読みたい。
 深夜アニメも結構見てます、ここでおすすめを挙げるなら、「文豪ストレイドッグス」ですかね、往年の作家たちが現代に蘇る!って感じで、中島敦が虎になったりします。江戸川乱歩とか太宰治とか出ます。みんなイケメンです。でも泉鏡花は女の子です。和服少女。能力名が作品名になっていて、例えば太宰の能力名は人間失格芥川龍之介の能力名は羅生門。でも肝心の中島敦に関しては山月記ではなく月下獣なんですよね、それがおかしかったりします。
 Twitterで検索すると、もう結構な既出ネタなんですが、JDCシリーズとの親和性があるとかないとか。まあ、探偵だし、能力名があるし、各々キャラも立ってるし。共通点は多々あるので納得ですね。
 いやホントにJDC、アニメ化したりしないかなあ。せっかく雑誌ダ・ヴィンチにて舞城が「九十九十九松」なんてのを書いてるわけだし。言うまでもなくアニメ「おそ松さん」と九十九十九と、その号で特集されてる作家・乙一の短編小説なわけですが、あの小説が発表された時、世のJDCクラスタはなかなかの発狂っぷりを見せていました。私もその一人です。
 文ストには辻村深月綾辻行人京極夏彦が既に小説作品において登場しているので、そのあたりに西尾維新舞城王太郎果ては清涼院流水も登場しないかなあ、って。せっかく講談社ノベルス系の(うち二人はメフィスト賞受賞作家です)方々が登場しているのだし……原作者の朝霧カフカ氏には頑張ってもらいたいところです。

 

 と、色々と妄想を吐き出し尽くしたところで、今日は終了です。

 今日はかなり長い記事になりましたね、読むのに苦労したらごめんなさい。